3−3−4.フィルターの工夫

コンパクトカメラには、一眼レフカメラのように簡単に取り付けられるフィルターが豊富に用意されているわけではありませんが、それでもフィルターを使って表現の変化を楽しむことは可能です。


 3-3-32

上の画像 3-3-32はフィルター無しの写真です。 これに、ソフト系のフィルターを工夫して使ってみようと思います。 コンビニ弁当の透明のプラスチックの蓋を適当な大きさに切り取って用意します(もちろん、コンビニ弁当の蓋でなくても無色透明なものなら何でもよいのですが)。 これをレンズに押し当てるようにして保持し、フィルターの代わりとします。 まずは、これにハーッと息を吹きかけてみました(画像 3-3-33)。 なお、ソフト系のフィルターを使う場合は、絞りを開いた方がより効果的に見えますので、カメラは絞り優先モードにしてできるだけ絞りを開くようにします。


 3-3-33

明るい部分が、暗い部分に滲み出すような感じになります。 息の吹きかけ方を変えることで、ソフト度合いを強めたり弱めたりできます。


 3-3-34

画像 3-3-34は、息を吹きかける代わりに、ワセリンを中心を避けて周囲に塗ったものです。 下部には少し厚めに、他はごく薄く塗ってあります。


 3-3-35

上の画像 3-3-35では、下部から両サイドにかけて、緑色系の水性マーカーで色をつけてみました。


プラスチックの蓋でなくても、要は物を透かして見ることのできるものなら、なんでもフィルターとして利用できる可能性があるわけです。 下の画像 3-3-36では、金属製のザルをフィルターとして使いました。


 3-3-36

これまでの中ではソフト度合いが最も弱いですが、全体に銀色がかかった色合いになっています。


同じ網でも、目がもっと細かくなるとソフト度合いが強まります。 ブラウンのパンストをフィルターにしたのが下の画像 3-3-37です。


 3-3-37

コントラストが極端に弱い写真になりました。 パンストを頭からかぶった銀行強盗は、こんな感じで物を見ているのでしょうか。






前ページ | ホーム | このページのトップ | 次ページ
inserted by FC2 system